栗しょこらのお話

栗しょこらのお話 
お元気様です!

あっという間に2月。
2月と言えばバレンタインですね。

今日はそのチョコレートについて書き綴りたいと思います。

私がチョコレートを教わったのはベルギーのシェフから。
1日しか持たないようなショコラなどはさすが本場の味覚です。
15年ほど前でしょうか、
何度かトライして店頭でも販売しましたが
まったく売れずに挫折した記憶があります。
無理もありません。
当時は、チョコレートのフレッシュ感など受け入れられませんでした。
でも、「いつかはフレッシュなチョコレートを紹介したい」
そう思いながら・・・

スイスのレマン湖あたりを歩いていたときのことです。
偶然立ち寄った小さなチョコレートショップ。
ちょうど昔の駄菓子屋の様な斜めの格子のガラスケースが置いてあって
そのひとつひとつの窓にショコラが収まっていました。

奥から、およそスイーツショップとは思えないような
まるで女医さんの様な長い白衣をまとった店員さんが
近づいてきて試食を勧めてくれました。

口にした瞬間、衝撃が走りました。
至福の口どけと、芳醇なカカオの香り。

「こういった食べ方もあるんだ」

それが何であるか、すぐ理解できました。
そのおいしさとクオリティーの高さは言うまでもなく、
通常はトリュフのセンターに使うクリーム(ガナッシュ)を
そのまま商品化してしまうことに新鮮な驚きを覚えました。

帰ってすぐにパヴェという名で商品化しました。
今の生チョコです。
まだ、生チョコという言葉が無かった頃です。

翌年、シルスマリヤさん(だと思う)が生チョコという言葉を
生み出して一気に日本中に広まりました。

彩香でもVSOP・ミルク・紅茶の3種類を定番として
製造しています。
彩香の自信作の一つです。

年を重ねるにつけて、この生チョコの進化形はできないものかと
考えるようになりました。
ラズベリー、クリームチーズ、オレンジなどを追加したりと。

どれもおいしいのですが、彩香にしかできない生チョコは
無いものかと・・・。

秋に馬籠から中津川に出かけた時のこと。
栗きんとんを食べた時にひらめきました。

生チョコとまったく同じ硬さ、口どけ。
絶対に相性がいいはずだと。

早速、試作。

思った通り、最初から最後まで生チョコの口どけ。
それでいて栗そのものを味わうぜいたくさ。

しかしながら、繊細な和栗の栗きんとんは
どうしてもチョコレートに負けてしまう。

試行錯誤の上、和栗にフランス産の香りの強い栗を
あわせて洋風栗きんとんを作り
生チョコレートでコーティング。

ついに「栗しょこら」が完成しました。

ベルギーのシェフとの出会い。
スイスでの生チョコとの出会い。
中津川での栗きんとんとの出会い。
そしてスタッフの情熱。

ありがたい出会いをいただきながら
栗しょこらは誕生しました。

おかげさまで、都内のバレンタイン会場では
行列をいただくようになり、
彩香の看板商品にも育ってまいりました。
(今年は都内の出店はございません。)
さらなる進化をめざして
鮮度と美味しさの追及は続きます。


栗しょこらのお買いものページはこちらから
http://www.saica.co.jp/shop/products/list.php?category_id=8


後で知ったことですが、
スイスのチョコレートショップは
雅子さまが皇太子さまにバレンタインの時
利用されたお店だそうです。
(店名は忘れてしまいました。申し訳ございません。)

栗しょこらのお話


Posted by あずみ野菓子工房 彩香. at 2011年02月06日11:35
Comment(0) | 彩香の思い
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